Obsidian

Obsidian とは

Personal Knowledge ManagementPersonal Knowledge Management

PKMはPersonal Knowledge Managementの略で、個人的なナレッジマネジメント（知識管理）のことです。
1999年にJason Frand氏とCarol Hixon氏が発表した「Personal Knowledge Management : Who, What, Why, When, Where, How?」で「Personal Knowledge Manage... を実現するためのツールの一つ．

Obsidianの特徴

Markdown

Obsidianでは全ての文章（これはノートと呼ばれる）はMarkdownファイルで管理される．ファイル名はタイトルであり，文章内からリンクを貼ることができる

バックリンク

キーワードに対してバックリンクと呼ばれるリンクは貼ることができる．バックリンクによりノートにネットワーク構造をもたせることができる

オフライン動作

高速起動・編集: 正直大半のメモアプリは動作が遅い．余計な機能を付与する前にまずメモとしての機能を発揮して欲しい．

プラグイン

プラグインでObsidianに様々な拡張機能（後述）をもたせられる．

テンプレート

定型文を挿入することができる．YAML Front Matter（後述）を入れておくと楽．

スマホアプリ同期

iCloud上のフォルダにVault（保存場所）を設定すればスマホからも編集ができる．iCloud同期は高速なので同期によるストレスはほぼない．

他のツールとの比較

EverNote

Evernoteは全体的に動作が遅い．起動が遅くて，書き込む時には何をしようとしていたか忘れるし，情報を取り出す時も遅くなってしまう．何が変わったのか良くわからない拡張機能よりもまずメモアプリとして基本に忠実にあってほしい．

Apple Notes

iOSに標準で付属しているNotesは悪くない．起動も編集も比較的に早く，誰かとメモを共有，同時編集もできる．Obsidian は誰かと同時に編集することは意図されておらず，あくまでPKMとしてのツールとして君臨している．

Notesから移行する場合は下記が参考になる

Notion

Notion と比較してみる．Notionはメモアプリでありながら，本質的にはデータベースアプリだ． 表データで管理できるものはNotionが得意だろう．あるいはカレンダーやスケジュール．Obsidianにもプラグインで実現可能．

使い分けの例：NotionとObsidianの使い分け方を徹底解説 - こふぶろぐ Notionから移行する場合は下記が参考になる

YAML Front Matter

---
aliases: 
tags:
  - PKM/Obsidian
cssclasses: 
publish: false
Source:
---

YAML Front Matter とはノートの最上段に書かれる，上記のようなプロパティのこと．ノートに紐付けられたメタ情報．

[Obsidian] フロントマターなんて簡単だ

フロントマターのルール

  • フロントマターはファイルの冒頭部分に記述しなければならない
  • 本文と分けるため、フロントマターは---(半角ハイフン×3)で囲む
  • 1つの「key」と0個以上の「value (値) 」を1組とする

YAMLの書式

  • key: valueのようにkeyの後ろにコロンを付け、その後に半角スペース、valueと続ける
  • keyは基本的に英数字、アンダースコア、スペースのどれかで構成する
  • 1つのKeyに対し複数のValueがある場合、key: [v1, v2, v3]のようにValue全体をブラケットで囲み、カンマで分ける (他の書式も有り)

    フロントマターにメタデータを記入する

その問いに対する答えの1つがフロントマターです。早速柱たちのノートにメタデータを付与しましょう。

今回はaliasesもpublishも設定していません。一番上の「tags」以外のkeyは僕が勝手に設定したkeyです。

もう一度お伝えしておきますが、特殊なkeyがあるからと言ってそれを入力しなければならないわけではありません。フロントマターは自由であることを忘れないでください。

Dataviewでメタデータを解析し、表示する

全てのファイルにメタデータを入力したら、それを使って情報を取り出し、表示します。使うのはObsidianユーザーにはお馴染みの「Dataview」プラグイン

https://github.com/blacksmithgu/obsidian-dataview

有効化して任意のノートのコードブロック内にこう記述します。

dataview
table breath as 呼吸, age as 年齢, height as 身長, words as セリフ
from #鬼殺隊/柱

コードブロックを抜けると、

フロントマターに書き込んだデータがインデックスページに一覧表示されました。

はじめかた

Obsidianを導入した際に設定したこと｜penchi

始めてみるとかなり自由度が高いことが分かる．VaultはNoteを保存場所のルートだ．複数作っても情報が分散するので，Vaultは一つで十分だろう． 既に述べたようにiPhoneはじめiOSのモバイルと同期する予定なら保存先はiCloud一択である．

テンプレートを作成することになる．読書メモかTODO Listかノートの目的に応じて様々なテンプレートが必要になるだろう． そこでテンプレート用のフォルダを作成し，そこに各種テンプレートを保管しておくと良い．

おすすめプラグイン

Thino (X like なポスト機能)

ObsidianをTwitterぽくしてインプットを捗らせるプラグインがある．正直このプラグインがなければインプットは今ほどまでに増やせなかっただろうと思う．スマホのObsidianではいつもこれが最前面にある．思いついたら書きなぐる．時間がある時にパソコンで読み返し，似たものはMemoに放り込む．Memoが溜まって自分の言葉で話す用意ができたらNoteにいれる．このような流れができたのもこのアプリのおかげだ．

これも超有用．URLだけを貼り付けておけば，リンク先のタイトルを取得してリンクを作ってくれる．ちょっとメモしておきたいときに便利

Auto Classifier

これも重宝している．ノートの内容をGPTに投げて，タグに適切なカテゴリを設定する．

特に，個人的にはUniversal Decimal Classificationに基づいてラベリングするのにハマっている．図書館の本の背表紙にラベルが 024 みたいに書かれているのを見たことがあると思うが，あれはNDCという日本独自の図書の分類法である．

これに対して，世界共通の図書分類法が Universal Decimal Classification であるが，これに基づいてタグを付与すれば同じようなカテゴリが集まる，というわけだ．UDCの一覧は下記にある． UDC Summary

そして，UDCでラベリングするよう指示するプロンプトは今のところ下記を使っている．

Classify this content to suitable at most 5 classification code without duplication defined by Universal Decimal Classification, replace all dots with slashes in each code and concat all codes with commas:
"""

"""
Answer format is JSON {reliability:0~1, output:selected_categories}.

注意点としてはUDCでは大分類，中分類，小分類の区別にピリオドを使うが，Obsidianでタグ名にピリオドを使うのは下記の制約がある．

TODO 強制的にスラッシュに変換して，タグの階層構造に対応させたいが，GPTがgpt-3.5-turbo固定なので賢い変換ができない Support for GPT4 · Issue #10 · HyeonseoNam/auto-classifier · GitHub → 作った Add custom model and max tokens options in settings by tk42 · Pull Request #25 · HyeonseoNam/auto-classifier · GitHub

1643591892100-2jOYU721M4.png

BookSearch (読書メモ)

Obsidianで本を読書メモをつけるならこれがオススメ．本のカバー画像や作者・ジャンル・出版日などを自動で取得してくれる．

Obsidian Git

Obsidian の Valut をGithubレポジトリにpush & mergeするプラグイン．

ObsidianをGitでバージョン管理する - Kattsun.dev

Periodic Notes

日次ノート（Daily Note）はデフォルトの機能に存在するが，週次月次のサマリーノートも作ってくれる．

ウェブサイトで公開する意義

なぜ公開するのか

Personal Knowledge ManagementPersonal Knowledge Management

PKMはPersonal Knowledge Managementの略で、個人的なナレッジマネジメント（知識管理）のことです。
1999年にJason Frand氏とCarol Hixon氏が発表した「Personal Knowledge Management : Who, What, Why, When, Where, How?」で「Personal Knowledge Manage... は必ずしも公開する必要はない．しかし，同時に「公開する」というストレスがアウトプットを向上させるのもまた事実である．

公開することで不適切な言い回し（往々にして後ほど後悔する）を避けるようになるし，前提から情報を整理することに注力するようになる．

また，要約とパラフレーズは単に書き写すよりも記憶に定着する Private or Broken Links
The page you're looking for is either not available or private!

jekyll-garden

ウェブサイトに公開するにあたって DegitalGarden と呼ばれるプラグインファミリーを利用することもできるが，これはjekyllを使っており，より細かくサイトを構築したい時に有用．

独自アカウントで情報発信する意義

独自アカウントで情報発信していたが，Zennプラットフォームに移行した話．

荒廃したテックブログの再生

おそらくこれは正しいし，事実だろう．しかしこのウェブサイトは思考の整理のために開設したのでPVは多くなくて良いかなと現時点では考えている．

継続性は道具の使いやすさに依存する

その道具に愛着を持っていれば，その道具を頻繁に触るだろう．それがインプットの糧であり，アウトプットに繋がっていく．

結局，最も価値のある継続性には手に馴染んだ道具が最適なのだ．そして愛着のある道具は手に馴染む．

第二の脳，作れるだろうか．