著者
ハンスロスリング, オーラロスリング, アンナロスリング・ロンランド Private or Broken Links
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カテゴリ
発行日
2019
読書開始日
2024-08-05
3選
- 「ドラマチックすぎる世界の見方」をしてしまうのは,知識のアップデートを怠っているからではない.最新の情報にアクセスできる人たちでさえ同じ罠にはまってしまうのだ.また,悪徳メディア,プロパガンダ,フェイクニュース,低質な情報のせいでもない.(中略)その原因は脳の機能にある
- 瞬時に何かを判断する本能と,ドラマチックな物語を求める本能が,「ドラマチックすぎる世界の見方」と,世界についての誤解を生んでいる.ドラマチックな本能は,人生に意味を見出し,毎日を生きるために必要不可欠だ.すべての情報をふるいにかけ,すべてを理屈で判断しようとすれば,普通の暮らしは送れない.(中略)けれどもドラマチックな本能は抑えるべきだ.さもなくば,ドラマチックなものを求めすぎるあまり,ありのままの世界を見ることはできない.何が正しいのかもわからないままだ.
- 人は誰しも,さまざまな物事や人々を2つのグループに分けないと気がすまないものだ.そして,その2つのグループのあいだには,決して埋まることのない溝があるはずだと思い込む.これが分断本能だ.世界の国々や人々が「金持ちグループ」と「貧乏グループ」に分断されているという思い込みも,分断本能のなせるわざだ.
メモ
当時とてもよく話題となった本だけど今更だが読むことにした.2019年発行.もっと古いイメージだった.
さて,本書には冒頭に10個あまりのテストがある.世界の国々を正しく認識しているかのテストだ.ここではそれを引用することはしない.大事なことは多くの人が間違えるということで,それが何故かという疑問を持った著者はその答えを探しに,長い旅路に出ることになる.
本書では様々な切り口からデータに基づいた世界の正しい見方を紹介する.世界は分断されておらず連続的で,人々の想像よりも世界は良くなっている,というのが総論だ.
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本書によれば所得レベルを4階層に分けると,それぞれこのような生活,および人口になる.この「レベル」を用いて,著者は世界を紹介する.
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各大陸とその人口はこのように変化すると言われている.アメリカやヨーロッパはわずかに向上するものの,全体的にアジアが豊かになることが一目瞭然である.アフリカも躍進する.
先進国と途上国という呼称は時代にあっていないと著者は言う.これに異を唱える生徒のエピソードが面白いのでここでも紹介する.この生徒は「女性一人あたりの子供の数」と「5歳までの生存率」の2軸で捉えれば,先進国と途上国を分類できるはずだと言った.
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それはこのようになった.確かに,先進国と途上国が二分できており,間の国は少ない.やったね!
しかし,これは1970年代のデータである.2017年のデータを使うとこれは次のようになる.
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ほとんどの国が途上国を脱し,先進国に入っている.これではもはや先進国と途上国という分類が機能していないことは明らかだ.
知識のアップデートが確かに必要かもしれない.しかし,著者によれば最先端の知識をたくさん持った世界中のエリートが集まるダボス会議の出席者においてもこういった誤解はあるのだと言う.彼らは常に最新のデータに触れて,経営判断や政策決定をしているにも関わらず,である.
これは脳の本能が生み出す誤解だと著者は説明する.著者が「ファクトフルネス思考」と呼ぶ思考方法を取らなければ,人々は簡単にこういった誤解を信じ込んでしまう.
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こうした本能に囚われるのは自然なことだ.これからはこうした誤謬に意識的になって,避けることをしていきたいと思う.