著者
伊勢谷武 Private or Broken Links
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カテゴリ
発行日
2024-02-28
読書開始日
2024-10-23
3選
- 旧約聖書にある〝東の果ての海にある聖書を知らない島々の王国〟とは日本のことで、その日本には、ニギハヤヒ、神武、崇神、応神天皇の時代に幾つかの波に別れながら失われた十支族のほか、王家ユダ族もアークと共に渡来し、最後にやって来た原始キリスト教徒や景教徒とともに平安京を築いたこと。そして日本で王朝を築いたユダヤ人たちは、他国にたどり着いたのちもアイデンティティを維持し続けたユダヤ人とはまったく異なる道を選び、最終的には恵み豊かな日本の自然に帰依し、自らミズラを落として婚姻を通じ日本人となっていったこと。さらには、伊勢神宮とは人類統合の祈りの場であり、アマテラスの正体は、心御柱と大国主のなかに封印されたニギハヤヒに、名のない元初の神を合祀した習合神であるというものです。
- 「さらには約二千社ある日吉神社、日枝神社もしくは山王神社。これらが祀るオオヤマクイは別名松尾大明神といい、全国で二百社ほどある松尾神社系の神社で祀られています。その総本社松尾大社を創建したのは秦都理、もちろん秦氏です。それから四国を中心に千九百社ある金比羅神社、これも以前は秦宮と呼ばれていて秦氏系です」
- 「最初、いまのアマテラスとは異なるアマテラス(後述されるが「ニギハヤヒ」のこと.男神.アマテラスが女神にされたのは推古天皇の即位と関係がある)がいた。それが心御柱のほう。恐らくは、伊雑宮かその他の別宮で祀られていた。しかしある政治的な理由で、新しい神がやって来た。それが鏡のほう。しかし新しい神は、それまでの神とは異質の神というか、異なる地域の神というか、違う宗教の神かも知れない──。とにかくこの新しい神をこの国に導入しようとした為政者は、人々にすんなり受け入れてもらうために、すでにアマテラスという人々の信仰を集めていた神の名と人気を乗っ取ったんだよ」
メモ
歴史ミステリー小説初めて読んだかもしれない.著者の伊勢谷武という人物はGSのデリバティブトレーダーを経て('89-'94),投資運用会社を独立運用し,今は日本の歴史や神道について調べたり発信している方らしい. 小説の主人公もGSのデリバティブトレーダーなのだが,変な設定だし,大して調査してないだろうと決めてかかっていたのだが,著者が出身者とあれば,かつてはそういう組織だったのかもしれない.分からない.
さて,本書は広く言えば日ユ同祖論をベースにした,日本人のルーツをユダヤ人に求める一つのモデルであると言える.ストーリー仕立てなので軽く読めるが,それにしては挙げられる固有名詞や「証拠」が多く,結局の主張が判然としない.
エピローグによれば,そのモデルの骨子は引用1のようなものであるという.
「最初、失われた十支族が渡来したとき、もともと日本にいた住人は森羅万象すべてに宿る八百万の神を信じていた。しかし十支族自身も多神教者だったため、大きな混乱なく二者の信仰を融合することができた。そして、その王権を譲り受けたのが、のちに渡来した南ユダ王国のダビデ王の後継者たち。つまりイザヤが出国させた一神教者、王家ユダ族──。でも、失われた十支族の宗教も、ユダ族と同じくユダヤ教をベースにしていたから容易に融合できた」 「そして預言通り、東の島々の国、日本に平安京(エルサレム)が築かれたのね──」 「そう、しかしその後、新たに渡来してきた秦氏によって天皇は原始キリスト教に改宗する。あの三柱鳥居がある木嶋神社の元糺の池で洗礼して──」 「これまで日本に天皇は百二十五代いるけど、そのうち諡に〝神〟という字がつくのは、たった三人だけ──失われた十支族、北イスラエル王国王家の神武天皇。イザヤが出国させた南ユダ王国王家の崇神天皇。そして、秦氏を日本に受け入れた応神天皇──。つまり八百万の神と融合させた神武、一神教と融合させた崇神、そして最後に原始キリスト教・景教と融合させた応神──」 (中略)日本に来た一神教信者たちは日本古来の神道をイラージがいうように〝乗っ取った〟のではなく、ほかのどんな地域でも経験したことのない日本の素晴らしい自然に帰依して自分たちの信仰を八百万の神々に近づけ融合し、自らもミズラを落として日本人になっていったということじゃないかしら」 (中略)アマテラスは、スサノオが暴れたので天岩戸に隠れたのよ。つまり自分の罪ではなく、ほかの神の罪を償って死んだ。そしてそのスサノオは、太陽に対して犯した〝原罪〟を負って地上へと追放された──そこまでキリスト教と同じ構造ね。やはり祭司が死者を蘇らせる祓詞を天岩戸の外から唱えたという伝承の通り、アマテラスは天岩戸のなかで一度死んでいた。昔から日本語では『お隠れになった』という言葉は、高貴な人が『お亡くなりになった』ということを意味しているのよ」
とまあ,凄い話である.
そして,その根拠は本文中に山のように出てくるためここではそのうち印象に残ったものだけを記載する
- 八幡(ヤワタ) はかつては「ヤハダ」と読まれ,「ヤフダ(Yehudi, יהודי)」=ユダヤ人という意味
- 大和(ヤー・ゥマト, יה אוּמה)はアラム語で、『神の民族』という意味.参考:神道のルーツは古代イスラエルか?
- アマテラスや神々がいる『高天原(たかまがはら)』は、聖典の民の始祖アブラハムが『カナン』に向かう前に住んでいた『タガーマ州のハラン』、つまり『タガマ・ハラン』のことではないか
- ギオン(GION)祭りとは、シオン(ZION)祭り.祇園祭が7月に開催される理由 – 日本とユダヤのハーモニー&古代史の研究
- イスラエルの暦によると、7月17日(祇園祭の山鉾巡行日)はノアの家族が乗った箱舟がアララト山の頂上まで漂流してとどまり、大洪水の難を逃れた日です。(創世記8章4節)
- 「エンヤラヤー」とは、日本語では単なる掛け声で、まったく意味がないんですよ。しかしヘブライ語を理解している人には「エァニ・アーレル・ヤー」、つまり『わたしはヤァウェを賛美します』にきこえるんです」
- 奈良時代には、破斯清道という名のペルシャ人が奈良の都で役人として働いていたというのは史実です。そのことを明示した木簡が奈良から発見されているんですよ。〝はし〟とはペルシャの漢名から日本語になった国名です。当時、ペルシャには国を失ったユダヤ人が沢山住んでいて、彼らはペルシャから日本に渡来した人たちということで、〝はし(ペルシャ人)〟と呼ばれていたかもしれません。
- 「そこでモーゼはイスラエルの長老をみな呼び寄せていった、〝あなたがたは急いで家族ごとに一つの小羊を取り、その過越の獣を屠らなければならない。また一束のヒソプを取って鉢の血に浸し、鉢の血を、鴨居と入口の二つの柱につけなければならない。朝まであなたがたは、ひとりも家の戸の外に出てはならない〟……出エジプト記十二の二十一-二十二 沖縄から奄美に伝わる看過牛という厄除けの風習なんですが、牛を殺してその血をススキや桑の葉などに浸し、家の入口の柱や鴨居に塗るという古来より伝わるものなんです」
- 沖縄からは東北地方の縄文土器も発見されていますし、世界で三番目に大きな黒潮に乗れば、日本本土はもうすぐそこです。実際、その傍証が日本神話に記されているんですよ.(中略)イザナギとイザナミという男女の神々が日本列島を生むことから日本が始まります。『国生み』という神話です。しかし、その生む順番が実に奇妙なんですよ。最初は淡路島。次に四国と続き、最後の八番目でやっと本州です。
- 日本最古の前方後円墳は徳島県にある三世紀の萩原墳墓群です。おまけに、前期のヤマト地方の前方後円墳は構造的に徳島県のものを雑につくったような劣化版で、しかも同県から採取された青石が使われているのです。
- 「昔、八咫鏡にはヘブライ語が書かれているという噂を耳にした明治天皇が、青山学院大学の左近義弼というヘブライ語に精通する教授に、極秘に解読の依頼をしました。で、数十年後、その関係者が、噂は本当で、やはりヘブライ語が書かれていたと発表した.参考:【日本とイスラエル】八咫鏡を見たという森有礼 | 日本人の信仰と聖書について考える会ブログ
- 「ひい ふう みい よお いつ むう なな やあ ここの とお」=『誰がそのうるわしい人を外に出すのでしょう。外に出ていただくためには、どのような言葉をかければいいのでしょうか』(ヘブライ語)→??
- ヘブライ語で『イセ』は、『助け』とか『神の救い』という意味の特別な言葉。昔の日本語では〝いざや〟は〝いざわ〟と同じ──伊勢神宮発祥の宮、伊雑宮は、南ユダ王国の〝イザヤの宮〟── 籠神社の古称〝吉佐宮(よさのみや)〟は、北イスラエル王国の〝ヨシュアの宮〟
- 稲荷=伊奈利=INRI=IESUS NAZARENUS REX IUDAEORUM =『ユダヤ人の王、ナザレのイエス』(ラテン語)
- 公開された総本宮伏見稲荷大社の祝詞の秘文の冒頭に、『それ神は唯一にして、御形なし。 虚にして、霊有り──』
これまでトンデモ論だと思っていたが,意外と芯を食った話なのかもしれないと思い始めた.とりあえず検証するためにヘブライ語学習を始めた.右から読むのは日本の縦書きとちょっと似ている? 何かわかったらまた書いていこうと思う