アウトプットの重要性
アウトプットがインプットと同様に重要であると叫ばれて久しい.アウトプットにはいくつかのメリットがある.
- アウトプットすることで,自分の理解度がわかる.
- アウトプットすることで,他者とのコミュニケーションが取れる.
- アウトプットすることで,自分の成長を実感できる.
- アウトプットすることで,自分の考えを整理できる.
- アウトプットすることで,自分のアウトプットが他者にとって有益であるかを知ることができる.
自分の場合,何かを思い出す時,誰かとのチャットログを読み返していることが多い.その誰かはその時思い出したかった小さなメモの出力先かもしれないが,理想的にはそのメモは自分のブログやSNSにアウトプットされていることが望ましい.
X(旧Twitter)はかつては非常につぶやきやすい環境だったが,最近はアウトプットすることが憚れるように感じる. 理由はXが情報収集や拡散・息抜きのための道具という側面が強くなってきており,インプットが過多になってきたと感じているからだ. そのため自分のアウトプットが他者にとって有益であるかを知ることが難しい.
Personal Knowledge ManagementPersonal Knowledge Management
PKMはPersonal Knowledge Managementの略で、個人的なナレッジマネジメント(知識管理)のことです。
1999年にJason Frand氏とCarol Hixon氏が発表した「Personal Knowledge Management : Who, What, Why, When, Where, How?」で「Personal Knowledge Manage...
自分のアウトプットを整理するために,Personal Knowledge ManagementPersonal Knowledge Management
PKMはPersonal Knowledge Managementの略で、個人的なナレッジマネジメント(知識管理)のことです。
1999年にJason Frand氏とCarol Hixon氏が発表した「Personal Knowledge Management : Who, What, Why, When, Where, How?」で「Personal Knowledge Manage... (PKM) が有効である.PKMは自分の知識を整理し,他者と共有するための方法論である.PKMは大きく以下の3つのステップからなる.
- Capture:情報を収集する.
- Organize:情報を整理する.
- Share:情報を共有する.
PKMの方法論は,自分のアウトプットを整理するための手法としても有効である.自分のアウトプットを整理することで,自分の知識を整理し,他者と共有することができる.
PKMは古くは ZettelkastenZettelkasten
効率的なノートを作成できるドイツの社会学者が生み出した方法「Zettelkasten」とは? - GIGAZINE
カード1枚に1アイデア
カード1枚で内容を完結させる
カードは常に他のカードとリンクさせる
カードのリンクが何を意味するのか説明する
自分の言葉を使う
参考文献を残す
自分の考えを加える
構造を気にしない
接続カードを追加する
アウト... と呼ばれる紙のカードを繋げていく方法が主流であったが,最近では エバーグリーンノート と呼ばれる方法論も広まっている.
【エバーグリーンノート】知識を繋いで進化する最強ノートの作り方
Zettelkastenとの比較は以下の通りである.
エバーグリーンノート | ZettelkastenZettelkasten 効率的なノートを作成できるドイツの社会学者が生み出した方法「Zettelkasten」とは? - GIGAZINE カード1枚に1アイデア カード1枚で内容を完結させる カードは常に他のカードとリンクさせる カードのリンクが何を意味するのか説明する 自分の言葉を使う 参考文献を残す 自分の考えを加える 構造を気にしない 接続カードを追加する アウト... |
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ノートを一般的に公開する | ノートを公開しない |
創造的なアイデアを生み出す | 主に他人のアイデアについてメモを書く |
タイトルによる識別 | 数字による識別 |
早い段階でノートを作り始める | 関連するノートが溜まってからPermanent Noteを作成する |
しかし,エバーグリーンノートは1要素の情報を1つのノートにまとめるため,情報を俯瞰したり誰かに伝えるためには,ノート間の関連性を示した,別のエバーグリーンノートが必要になる.
MemoとNote
このようにアウトプットには
- 知識のメモ化
- 自身の思考の整理
という2つの側面があることが分かる.そこで私はエバーグリーンノートをベースにした Memo と Note の二部構成を提案する.Memo と Note のそれぞれの特徴を以下に示す.
Memo
Memoでは,つぶやきレベルから数行程度の短い文章あるいはWebページリンクなどを想定している.ここでは自分の言葉を使って思考を整理することはあまり想定されていない.単なる備忘録という意味合いが強く,直近に見聞きしたリアルタイム性の高いインプットを記録し,後で思い起こすことを目的としている(検索ができるのはそのため).アウトプットの情報整理に使うためのインプットの雑多な置き場である.バックリンクもあまり使われない.
Note
Noteでは,自分の言葉を使って思考を整理することを想定している.情報を整理し,時には自分の考えも整理し,他者に伝えることを目的としている.Memoで終わらせずに,Noteにまとめることでインプットがアウトプットに昇華される.このときMemoは削除しない.Memoは自分にとっての1次情報である.これをバックリンクを用いて,Noteにリンクを貼る.またNoteでは,突拍子もない自分のアイディアや空想・ファンタジーを書き留めることもある.整理された知識であれ空想であれ,自分の言葉を使って,文章を書くことを重視している.
まとめ
アウトプットはインプットと同様に重要であるが,アウトプットには「知識のメモ化」と「自身の思考の整理」という2つの側面がある. いずれも必ずしも長文でなくて良い.しかし,Memoは自分が「見た・聞いた・知った」情報が蓄積された外部記憶領域であり,Noteでは自分の言葉で書かれ,誰かが読むことを前提とした,整理された知識を公開していくことを目指す.