サイトカインには本来、傷ついたり細菌に感染したりした細胞を排除するために炎症反応を誘導して免疫機構を活性化させる働きがあります。細胞から分泌されること自体は正常な反応なのですが、老化細胞の場合はこれを放出し続けるので、炎症反応がずっと続いてしまう。その結果、臓器の機能が低下し、糖尿病や動脈硬化、がんなどの原因となってしまうのです。 この、排除されずに残った老化細胞を除去しようというのが、加齢による炎症反応を抑えるための、今一番有望な研究です。既にマウスの実験では、残留老化細胞の細胞死を誘導できるようになっています。
高齢でも元気な人は自然に老化細胞が消えているので炎症値が低い
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