要約とパラフレーズ(読んでいる時に重要だと思う文章が出てきたら、自分の言葉でノートに書く)は単に書き写すよりも記憶に定着する
【研究】 アメリカの高校生180人を対象に、ノートの取り方についての学習効果を調べた研究をみてみましょう。この調査では、次のような複数のグループに学生を分け、アフリカの架空の部族に関する2000語の文章を高校生に読んでもらいました。
▪ Aグループ: 各ページを読んだあとに、短く3行に内容をまとめる(要約) ▪Bグループ: 読んでいる時に重要だと思う文章が出てきたら、自分の言葉でノートに書く(パラフレーズ) ▪ Cグループ: 重要だと思う文章を3行そのまま書き写す ▪ Dグループ: 文章を読むだけ
そして、勉強直後と1週間後に内容についての試験を受けてもらい、学習効果を調べました。
結果は、文章をそのまま書き写した生徒は、ただ文章を読んだ学生と変わらないというものでした。
書かれた文章をそのまま書き写す作業は、文章を記憶したり理解したりしなくてもできるうえ、脳で負荷のかかる処理がほとんど行われないため、学習効果が低いと考えられます。
それでは、自分の言葉でまとめる学習効果はどうでしょうか。この研究では、パラフレーズしたBグループと、より短く要約したAグループの点数は同等で、ただ読んだ学生や、そのまま書き写した学生よりも高い点数となりました。
読んだ文章を自分の頭の中で処理して言い換える、まとめることには、一定の効果があるとする研究報告は、このほかにも複数あります。