勤勉革命(きんべんかくめい、英:Industrious Revolution)とは、江戸時代の17世紀末より、農村部に生じた生産革命である。
家畜(資本)が行っていた労働を人間が肩代わりする資本節約・労働集約型の生産革命であり、これを通じて日本人の「勤勉性」が培われたとされる[1]。家畜を飼育するために割く労力を抑制し、人間自身が自発的に重労働も担うことで、生産を増やそうとした特徴がある。
江戸時代濃尾地方農村部に人口の増加に伴う家畜の減少を観察した歴史人口学者の速水融により1976年に提唱され、産業革命 (industrial revolution) に因んで勤勉革命 (industrious revolution) と名付けられた[2]。産業革命(工業化)は、資本(機械)を利用して労働生産性を向上させる資本集約・労働節約型の生産革命であったのとは対照的な捉え方である。
勤勉革命
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