預言者ムハンマドは「ネコへの愛は信仰の一側面である」と言ったと記録されている。また、他のハディースによると、彼はネコを迫害することや殺すことを禁じていたと言われている。彼は自分の外套の上でネコが出産することを許したり、可愛がっている雌のネコのムエザが彼の礼拝服の上で寝ていたときに、ムエザを起こさないように服の袖を切り落としたと伝えられている
イスラム教の伝統では、ネコはその清潔さにより敬愛されている。ネコはイヌとは違って信仰に基づく手続きの上でも汚れのないものと考えられており、そのため家や、マスジド・ハラームなどのモスクに入ることすら許されている。ネコが口にする食べ物はハラールとみなされており、ネコが飲んだ水はウドゥに使用することができると認められている
猫は絶えずグルーミングを熱心に行う手前、野良であっても他の野生動物のような獣臭さを発しません。これもまた「清潔な獣である」として、イスラム教徒たちに歓迎された要素でした。
元々ムハンマドに愛されたムエザと同じ種類の生き物であり、なおかつ疫病の媒介源であるネズミを捕食し、しかも匂いもないという点において、猫たちはかの地で大いに重宝されていったのでしょう。
このため、猫たちはまさに動物の中でも異例の特別扱いを受けてきました。なにせモスクに立ち入ることすら許されているのですから。
一方で、その割を食っているようにも感じられるのが、日本でも猫と並んでペットとして愛されている犬たちです。 イスラム教徒にとっては、犬は多くの場合、敬遠の対象とされています。なんでも、犬は不浄であるとみなされているのだとか